四柱推命

占い師があまり言わないこと。本当の自分を探さない方が良い理由とは?

「本当の自分が知りたい」というのは、四柱推命のご相談の中でとても多くいただくものです。ほとんどの方に当てはまる、そう言っても言い過ぎではないかもしれません。

何か悩みや迷いがあるときや、何だかうまくいかない出来事が続くときなど、解決の糸口となるきっかけとして、四柱推命や占星術などのツールを使って自分を知ることはとても有効です。

だけど、鑑定を受けるなどして、1度でも自分自身のことを知ったのなら、それ以上は「本当の自分ってなんだろう?」「何ができるんだろう?」と探し続けても、「本当の自分」が見つかることはありません。

それなのに、多くの人がいくつもの鑑定や診断を受け、その都度、違う自分と出会ってしまうため、「ますます本当の自分がわからない!」ということになっています。

自分は「固定」ではない

たとえば、四柱推命で「正官」という星を持っていた場合。

正官はとても真面目で優等生な星です。

この「正官」の星を持つ人に3人の兄弟がいたとします。

他の3人の兄弟たちは非常に忘れっぽく、全員が毎日何かしら忘れ物をしています。
そんな中、正官の星を持つ自分は1度も忘れ物をしたことがない。この兄弟の中で比べてみると、正官を持つ自分は明らかに真面目な名優等生です。きっと、自他共に認めているでしょう。

しかし、家族という場から出て、学校へ行ってみると、30人ほどのクラスの中では、忘れ物をしないことは当たり前でした。むしろ、忘れ物をしない上に、授業の予習復習をしてきている人たちまでいます。忘れ物をしないということよりも、予習復習までしてきている人たちの方が真面目で優等生だと評価され、忘れ物をしないことは真面目でも優等生だとも誰も思わず、自分自身もそうは思えなくなるのです。

さらに、授業の予習復習をしてきている人たちが進学校に入るなど、環境が変わった際には、忘れ物をしないのは当然のこと、予習復習をするのも当たり前。その上、休み時間のすべてを勉強に費やしている人たちの方が真面目でも優等生だと評価されたりします。

四柱推命で「正官」という星を持っていたとしても、その強みは固定になりません。

「本当の自分」よりも大切なもの

ここで言いたいのは、自分は「相対的」だということです。

「真面目で優等生」と言っても絶対性があるものではなく、相対的なものになります。その環境にいる人と比べてどうなのか?であって、星のあるなしは意外と関係ありません。
自分の置かれた環境によって、得意不得意、強み弱みも変わってしまいますし、変わることが普通なのです。

星の強みを持つ自分よりも、周りにいる人たちの方が圧倒的に優れている。
星は持っているけれど、ちっとも強みと思えないパターン。
これも「本当の自分」がわからなくなる原因の一つです。

もちろん、自分の持つ星や質を知っておくことは良いことですし、大事なことです。
でも、知った後で目的や環境に応じて自分を変化をさせていくことの方がずっとずっと重要です。

逆に言うと、まず目的ありき。目的があった上で、自分の持つ星の良い部分がブラッシュアップできるかどうか。もしくは、環境によって補った方が良いのであれば、補うために学んでみる。このように考えていく方が、環境によって変わってしまう「本当の自分」を探すよりも理想的な生き方と言えるのではないでしょうか。

だって、人は目的がないことはできないし、続けられない「仕組み」になっているのですから。

そして、コツさえつかんでしまえば、目的に合わせていかようにも自分自身を変えていくことも、創っていくこともできるということがわかりますよ!

目的を見つけて自分自身を活かすコツ↓

5日間の無料メール講座【リアル・エッセンス】 わたしたちは日常生活の中で、目に見える出来事や物事にとらわれてしまいがちです。 しかし、目に見える世界だけでなく、目には見えない情...

 

自己理解、自己肯定、自己受容のその先へ